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【第3章 8日目・9/18土】
15.コーションプレート
「わけあり」の理由は「コーションプレートがないこと」にあるという。
それは何を意味するのか。
(シンイチ談)
確信を得た。サヤカの泣きべそ話を聞き終わったとたん、本木からのメールが届いたのだ。「naniwa999」から早くも回答があったという。なんというタイミングの良さ。
それにしても「naniwa999」からの回答は早すぎないだろうか。国産車Zをよっぽど手放したいのだろう。そう解釈してよさそうだ。
「naniwa999」によると、その「わけあり」の理由とは「コーションプレートが付いていないこと」らしい。
コーションプレートというのはエンジンルームなどに貼ってある、5センチ×10センチぐらいの金属製のプレートだ。プレートには「車台番号」が記されている。そのプレートがない、というのだ。
「コーションプレートなしでは、車台番号が簡単に照合できなくなるんだよ。抹消登録原本とか譲渡証、それからコーションプレートには車台番号がかいてあるから、本来なら、書類とプレートで照合できるんだけどね。」
「この車が盗難車だったら都合がいいわね。車台番号を照合されては困るもの。犯人がわざとプレートをはずしたのかも。」
車台番号は、コーションプレート以外でも確認できるはずだ。たとえば車台にも刻印されている可能性がある。あと車台番号のほかに確認できるものといったら、エンジン番号。エンジン番号はエンジンに打刻されたエンジンの固有番号だ。これも確認する必要がある。
刻印されている場所については、事前にメーカーへ問い合わせなくてはならない。さっそくサヤカに指示を出す。
いよいよ確信が強まってきた。
- 車台内部の仕様そのものが酷似している点、
- 走行距離、。
- 盗まれてからオークションにかけられるまでの時期が、一週間。
- 「わけあり」の理由が、個々の車台を識別するための「コーションプレート」欠如にある点。
- オークションの開始価格が異常に低い点。
それにしても出品者の「naniwa999」とはいったいどういう人間なんだろうか。 |
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