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【第1章 1日目・9/11土】
3.最初にしたことは
趣味のネット検索で徹夜をした朝、サヤカからの電話で起されたシンイチ。
「自動車盗難にあった」という恋人のSOSにたちあがる。
(シンイチ談)
今日も明け方になってしまった。昨晩PCのスイッチを入れたのが、たしか11時頃だったはずなのに。
会社から帰って、祖母と一緒にカレイの煮付けを食べた。風呂に入ったあと、コンビニで漫画の立ち読みをして、玄関と勝手口の戸締まりをした。それから今までずっとネットの広大な海をさまよっていたのだった。
祖母が起き出しているようだ。音を立てずに鍋を出そうとする気配が部屋までとどく。いつものように菜っぱをゆで、部屋の掃除をすませ、庭の手入れをするのだろう。
今日は休日だ。昼まで一眠りしておこう。
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ジジジ、ジジジ、ジジジ。
机の上に置いた、マナーモードの携帯電話に起こされた。
八時か。
「もしもし?」
半開きの目をこすりながら携帯電話を耳にやる。サヤカからの電話だった。
「盗まれた!?」
そもそも野原の真ん中に車を置いていたんだから、盗まれて当然だ
…などと言いかけたが、やめておいた。ケンカのもとになるだけだ。
電話でサヤカと話をしながらPCに向かい、googleの検索窓に打ち込む。
「自動車 盗難」
車が盗難にあって、まず最初にするべきことは何か。「自動車」と「盗難」のキーワードだけでたくさんの情報がでてきた。すばやくサイトの情報に目を通し、考えをめぐらせる。
「警察に連絡したあとは、加入している自動車保険を調べたほうがよさそうだな。サヤカの自動車保険は『盗難』をカバーしてたっけ?」
「自動車保険…ちょっと今わからない。じゃ、まずは加入保険の内容を調べたらいいのね」
「うん。自動車保険は物損の場合だけをカバーするものと、盗難までカバーしてくれるものとがあるみたいだから。車を買ったときに、決めたはずだよ」
「わかった。じゃぁ、とりあえずいったん家にもどらなきゃ」
「警察に届出をしてからな」
サヤカに指示を出し、電話を切る。 すっかり目が覚めた。もう少し、自動車保険と、車両盗難について情報収集をしながら次の連絡を待つことにしよう。
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