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【第7章 16日目・9/26日】
35.祝杯
警察とのやりとりは、なお続く。
ここまできてやっと取り戻せそうなサヤカの車。
もう警察に妨げられるのは、ご免だ。
(シンイチ談)
午後6時20。
気づくと辺りは暗くなっていた。暗闇の中、大人9名が車を囲んで話している。神奈川南署と谷原警察署のやりとりはまだ続いている。なんと要領の悪い仕事ぶりだ。さらに神奈川南署のわけのわからない言葉が続く。
「それじゃぁ、とりあえず車はこっちの署で預かるから。証拠物件として、保管しないといけないし。」
などといっている。
練馬から神奈川まで、ナンバープレートのない車をどうやって運べというのだろう。
「…。」
あきれている私にかわって、谷原警察の警察官が対応してくれた。おかげで車は谷原自動車さんに保管してもらえればよいということになった。
サヤカの車を谷原さんに預かってもらい、私たちはヒロミの運転で谷原署へいく。サヤカは何種類もの調書を作成し、何度も拇印を押し、遺失物の書類(「確かに戻ってきました」という書類)にもまた拇印を押した。
谷原警察署の職員の「お疲れさまでした」の声で解放され、やっと一件落着となった。
警察からの帰り、三人でファミリーレストランに立ち寄る。運転手のヒロミに遠慮し、ビールではなくオレンジジュースで祝杯をあげた。二つの警察署のせいで十分味わえなかった喜びを、わかちあう。
実感が湧かないのは、手元に車がないためだろう。
この後もさまざまな手続が待っている。
あと一息だ。
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