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【第1章 1日目・9/11土】
4.頼れるのは誰か
シンイチの指示で冷静さを取り戻すサヤカ。まず警察に通報する。
(サヤカ談)
シンイチに言われたとおり、まず警察署に電話をかける。
1、1、0…と。
電話をした後、本当にすぐ来てくれた。警察官は一番近くにある「神奈川南署」の署員で、「鈴木さん」といった。もちろん名刺などは渡されない。
口頭で名前を告げられただけだ。
30才前後で中肉中背の警察官は、目深く帽子をかぶったまま、慣れた様子で質問を重ねる。
「名前は?
それから住所と電話番号もね」
駐車場の様子、いつごろ車がないのに気づいたのか、車の色、形、型番…。このまま続くと、「恋人の有無」「仕事のやりがい」そんなものまで聞かれそうな調子だ。一通り質問をし終えると、警察官はにやりと笑う。
「野原の真ん中に置いていたのだから、持っていってくれと言っているようなものですよ。よくこれまで盗まれませんでしたね」
冗談のつもりだろうか。笑えない。永遠に続くかと思われた質問がひととおり終わり、
「コンピューターに登録しておきます」
南署の鈴木さんは帰っていった。
こんな届けで本当に大丈夫だろうか。
不安を感じながらも、一度家に戻ることにした。
とりあえず加入している保険内容をチェックしよう。
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